頑張れ!!すずき君。: 『El Camino de Santiago2』

2009年8月23日日曜日

『El Camino de Santiago2』


  • 2009年5月27日
昨日の夜は雹混じりの雨が降っていた。
朝も降り続いているようならば出発を遅らせるつもりだったが
早朝にラッパの音で目が覚めた。
突然、アルベルゲの前で鼓笛隊が演奏し始めたのだ。
まだ夜明け前だというのに、凄い音量だった。毎朝あれをやっているのだろうか。
とにかく、雨はやんでいた。

この日は18キロ程で歩くのをやめておいた。

その次のアルベルゲとなると10キロ先になってしまうのだ。
歩けない距離ではないが、歩かなくてはいけない理由もない。
無理だけは禁物である。

アルベルゲは私設で小規模だったが丁寧に手入れがされていた。

中庭があり、居心地が良い。
ここで、マリオと何度か話しているスイス人にシャナイという女性に再会した。

どうやらマリオがシャナイに気があるらしい。
そういえば道の途中でマリオがシャナイを待っていたような事があった気がした。
マリオは良く喋る。小さなアルベルゲなので宿泊者全員がマリオを中心に笑っている。
今日はシャナイ達がスパゲッティを作ってくれ、宿泊者全員で一緒に食べる。
みんなで食べるご飯は美味しかった。


  • 5月28日
夜明け前の空を見ると飛行機雲が流れていた。

なんとなく今日は良い一日になりそうだ。本当になんとなくだけどそう思った。
歩き始めて程なくして朝日に照らされた自分の姿が原っぱに映る。
原っぱの僕はいっちょまえの巡礼者のようでカッコいい。

あぁ実物もこの影のように足が長ければ良かったのに。

途中の壁にスペイン語とドイツ語で何か書いてあった。

通りかかった巡礼者に意味を聞いたら聖書の一文だそうだ。
厳かな気持ちで歩き始めた。
ふと空を見上げたら、朝と同じ飛行機雲が遠くに流れていた。


今日の目的地にはニワトリに関する不思議な伝説がある。

なので教会にニワトリを飼っている。荘厳な雰囲気な中、ニワトリの鳴き声が響いた時は少し間抜けだったけど。
写真も撮ってみた。これはかなり間抜けだったけど。


  • 5月31日
昨日からユジンとユンヒという名前の韓国人と一緒に歩いている。
特にユジンは南米大陸を旅行していた事もあり、気が合った。
歩くペースも同じなので、これからも一緒に歩こうと思う。
一人で歩くのも楽しかったが、一緒に歩くのもやはり良いものだ。

そんな事を考えながら歩いていたら、目の前に手をつないだ巡礼者が歩いていた。
あぁ、この二人はなんて幸せななんだろうと思ってしまった。


そろそろサンジャンから300キロ程歩いて来ている。
まだまだ半分以上あるんだなと改めて遠さを再確認していたところに
看板が飛び込んで来た。

牛の上に落書きで巡礼者が乗っている。
そして『AUPA!』という文字。調べたら『それ行け!』というかけ声だった。
よけいな事考えずにとにかく歩け!と看板に言われた。

今日の目的地『ブルゴス』は今迄の街の中で一番大きかった。
街には入っているのにアルベルゲになかなか、たどり着かない。
一度着いてしまったと思うと、疲労感が倍増していくる。
そんな時にまた落書きが見えて来た。

『AUPA!』の落書きといい、本当にいいタイミングで現れるものである。
結局、街に入ってからアルベルゲまで2時間もかかってしまった。

宿で休んでいるとユジン達にカテドラルを見に行こう。と誘われた。

アルベルゲから立派なカテドラルと思っていたので、内部もさぞかし凄いのだろうな。
と思っていたのだが、想像以上に凄かった。

後から確認したら世界遺産だそうだ。どうりで。


  • 6月4日
ブルゴスからレオンまでの間は単調な道がずっと続き退屈だと聞いていた。
この間はバスで移動する巡礼者も結構いるらしい。
退屈は嫌だが、せっかくの巡礼である。最後まで徒歩にこだわりたい。

ブルゴスから歩き始めて何日か経つが、成る程単調な道である。

平坦な道がずっとまっすぐ続く。だが、その分沢山考える事が出来た。
なんて今の生活はシンプルなんだろう。
余計な事は何一つせず必要な事のみをする。
それは凄く贅沢な事だ。だからこそこの道に素晴らしい充実感を感じているのだろう。

今からこの道が終わってしまうのが少し寂しいな。なんて考えていたら今日のアルベルゲに着いてしまった。
このアルベルゲのスタッフは全員シスターでアルベルゲ内で礼拝の時間があった。
賛美歌を歌うシスターの顔は素敵だった。

バスになんて乗らないで本当に良かった。

  • 6月6日
今朝見た小麦畑は本当に綺麗だった。
雲の隙間から出た朝日に照らされて黄金色に輝いているのだ。
雨が降りそうな雲だったので心配したがお陰で良いものが見れた。

写真に撮ってみたが巧く撮れただろうか。

巡礼路も半ばを過ぎると会う人が決まって来る。
みんなペースが似ているのだろう。
アルベルゲに着いた時も、いつものメンバーだった。
フランス人のマークにイギリス人のブリジット。スペイン人のミゲル。日本人のカナさん。
他もみんな知った顔だ。

みんなの靴をみると年季が入って来た。

もう少しでレオンに着く。そうしたらサンティアゴまで残り300キロだ。

食後にみんなで夕日を見に行った。
どうやら先客がいたらしい。

二人の後ろ姿もまた夕日のように素敵だった。

NO3に続く。

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